メタンハイドレート概要

メタンハイドレートは在来型の資源が枯渇するまで商業化困難

概要砂層型表層型プルーム参考資料 

タンハイド―レートは低温かつ高圧の条件下でメタンガスが固体化(水和物化)したもの。太平洋側の砂層型と日本海側の表層型に分類され、資源量は多いが回収コストが高いため、在来型の資源が枯渇しエネルギー価格が高騰するまで商業化できない。その時期は早くても数十年後。莫大な予算で開発を続けているのは利権のため。エネルギー収支が1未満で原理的に資源にはなり得ないという説も。

概要

 メタンハイドレートmethane hydrate)とは、低温かつ高圧の条件下でメタン分子分子に囲まれた、状の結晶構造をもつ包接水和物固体である[1]。およその比重0.9 g/cm3であり、堆積物に固着して海底に大量に埋蔵されている[2]。メタンは、石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量がおよそ半分であるため、地球温暖化対策としても有効な新エネルギー源であるとされる(天然ガスも参照。)が、メタンハイドレートについては現時点では商業化されていない。化石燃料の一種であるため、再生可能エネルギーには含まれない。メタン水和物とも。


 「燃える氷」
「燃える氷」

砂層型と表層型
砂層型と表層型
分布
分布

日本の取り組み

NHK2017

自民党2014


砂層型メタンハイドレート

一般にメタハイと言えば砂層型、2回の算出試験に失敗、原理的に商業化困難、開発継続は利権のため

「砂層型は広い範囲に分布しているので量的には多いのですが、その分広範囲から集めてこなくちゃいけない。石油の場合は流体ですから、1カ所の櫓(やぐら)で圧を抜くと、自然に移動してきて集めることができる。言ってしまえばストロー1本刺せばいいわけです。ですが、ハイドレートは固体なので、そう簡単にはいかない。海底面下数百mの深度で、数kmの範囲に広がっているメタンハイドレートから、どのようにガスを集めるのかという大きな課題があります」松本2017

原理的に商業化不可能

回収コスト、EPR比較

EPR 砂層型 プルーム
青山繁晴 11以上 80~100以上
 一般論 1以下 論外

武田邦彦:シェールオイル、ガスが枯渇するまで実用化できない、開発は補助金目当て

全部失敗!今のところ

日本海側(表層型)も嘘

補助金目当て


表層型メタンハイドレート

2004年から学術調査開始、2017までに日本近海の賦存調査済(上越沖濃集帯で日本のガス使用量の2日分)、回収方法は未開発

「表層型は直径は数百m、厚さは100mくらいの円盤状に、最初から1カ所に集まっています。こちらの問題も、それをどう採るかですね。メタンハイドレートというのは水より比重が軽く、海底に出てくるとプカプカ浮いてくるので、おそらくは塊のままパイプの中を誘導するという形を取ることになると思います。海水中を浮上してくれば圧力が下がり、温度も上がって自然に分解するので、1000mものパイプの中を浮上させることもできる。それが、私が考えている基本的な採掘方法です」松本2017


開発状況

2012(自民党、松本)

 

表層型メタハイとプルーム

2013(自民党)

 


メタンプルーム

海中をの泡のように浮上するメタンハイドレート、学会は地球温暖化の要因として研究、疎らで資源化は不可能

メタンプルーム(英: methane plume)とは、海中をの泡のように浮上するメタンハイドレート。通常、海底から湧き出たメタンガスは直ぐに海水に溶けるが、一定の条件下(低温、高圧)ではハイドレート化して浮上する。近年、地球環境の変動要因として広く世界で研究されているが、資源として研究は日本の極一部の研究者のみ。メタンプルームは日本では日本海で多く見られ、高さはスカイツリー程の物もあるが、疎らであるため、資源としては一本で数軒の民家が賄える程度。上越沖5年間の調査で発見されたのは40本。


青山繁晴:メタンプルーム概要
メタンプルーム概要

参考資料

サイト

資料

 

総説 メタンハイドレート(松本2009)

 

「メタンハイドレートは資源ではありません」

「メタンハイドレートはガス化にエネルギーが必要ですからエネルギー収支比は1以下、経済性がまったくないでしょう。」

「メタンハイドレートの商業化は、今の1バレル=100ドル台の原油価格では絶対に無理。遠い将来、石油資源が枯渇して油価がさらに上がったとき、もしかしたら商業化できるかもしれない、という時間軸のものと理解してほしい」。

「私が委員長を務めて、資源かどうか見極めようと述べてから、もう20年ほどが経過した。だが依然としてEPR(エネルギー収支比)による科学的な経済評価は何時になるのか見当もつかない。

その反面、楽観的な話ばかりがメディアに流される。既に利権構造化しているのであろうか、「メタンハイドレート・ムラ」が出来上がったようだ。」

安倍首相「(メタハイを開発すれば海外から)天然ガスを買わなくていいってこと?」

青山繁晴「そう、買わなくていい。日本が逆に輸出国になります」

石川氏「商業化は最速で30年後、もしかしたら50年以上かかるかもしれない」

「資源としては有用なものではありますが、実際に使えるようになるまでは、まだ数十年はかかるでしょう」

「まだ採掘手段が確立されていないどころか、資源として回収できるものなのかどうかも議論が続いている」

「砂層型は広い範囲に分布しているので量的には多いのですが、その分広範囲から集めてこなくちゃいけない。石油の場合は流体ですから、1カ所の櫓(やぐら)で圧を抜くと、自然に移動してきて集めることができる。言ってしまえばストロー1本刺せばいいわけです。ですが、ハイドレートは固体なので、そう簡単にはいかない。海底面下数百mの深度で、数kmの範囲に広がっているメタンハイドレートから、どのようにガスを集めるのかという大きな課題があります」

「表層型は直径は数百m、厚さは100mくらいの円盤状に、最初から1カ所に集まっています。こちらの問題も、それをどう採るかですね。メタンハイドレートというのは水より比重が軽く、海底に出てくるとプカプカ浮いてくるので、おそらくは塊のままパイプの中を誘導するという形を取ることになると思います。海水中を浮上してくれば圧力が下がり、温度も上がって自然に分解するので、1000mものパイプの中を浮上させることもできる。それが、私が考えている基本的な採掘方法です」

「国内のメタンハイドレートの総量は、今の日本が一年に使っている天然ガスの数倍から10倍」

「メタンハイドレートさえあれば日本のエネルギーは大丈夫だというのは幻想ですね。存在している資源の全てが回収できるわけじゃない。これを輸出できてなんていうのは、現実を知らない人だけです。そう言って一般の人を惑わせてはいけないでしょう。資源については間違ったことが平気で流されて、時にはそれが政策にまで影響してしまうということがあるので、関係者には科学的事実を正しく理解し、共有してほしいと思います」 

塩田氏「現状を見る限り、メタハイは在外型のガス田が枯渇するまで経済的優位性はまったく期待できません。

たとえ効率的な生産技術が確立されたとしても、在来型の天然ガスのコストがもっと下がる可能性が高い」

ただ、具体的な商業開発には、乗り越えなければならないハードルが数多い。分布エリアが広範なことに加え、海底地層の砂れきなどを同時に吸引してしまうためだ。パイプがすぐに詰まってしまうという難題を解決するためには、新たな技術を開発する必要がある。

”The consensus within the industry is that commercial development won’t happen until at least 2030.

Smaller scale output could happen as early as 2020, said Tim Collett, a scientist with the U.S. Geological Survey.”

「業界の共通認識、メタンハイドレートの商業化は2030年以降」